| はっはっは。 いきなり事務所の引っ越しということになって、ちょっとわたわたしてるぞ。 |
|
| ホント。 アスティマが何処かに隠れたまんまだから手間くっちゃったわね。 | |
| ………そうですか、まだ姿を見せませんか。 | |
| うわ! いつの間に背後に!? | |
| あ、ハルロード…さ…ん…? あれ? あれれれれ? おぉ〜〜〜〜〜〜!? | |
| ルシーアはハルロードの胸を見るなりムニムニと揉み始めた。 | |
| あの…ルシーア君…やめてもらえますか? | |
| え? あ……あはははは!! | |
| ごめんなさい。 その胸を見たらつい手が…。 | |
| まあいいでしょう。 それにしてもアスティマ君はどこに行ったのやら……。 引っ越しの最中なら見つけられると思っていたのですが。 |
|
| アスティマの引っ越し用の段ボール箱がいくつかが、俺達が行く前に数個梱包されて台車に乗っていたからどっかにいるんだろうけど………。 | |
| ………! その段ボール箱はどれですか? | |
| えーっと、あれはたしか一番最初にクリスが連接台車でここに持ってきたはずだけど……。 ルシーア、クリスはどこだ? | |
| へ? あら? そういえば見ていないわね。 向こうの事務所で「先行くねー。」っていうのを聞いたのが最後かも。 | |
| 迷子か? | |
| それは無いと思うけど……。 ”迷子にならないWEB MAP”をちゃんと渡しておいたから。 | |
| やっほー、到着ー! | |
| も〜、どこ行ってたのよ〜。 | |
| ちょっといろんな所に寄り道しちゃった。 | |
| あ、ハルロードさん。 あれ、4番目の色がちょっと違う台車、あれが最初っから梱包してあった段ボール箱。 | |
| ふむ、これですか。 | |
| アスティマが隠れるにはちょっと小さすぎるかな? | |
| この段ボールを開ければ判ることです。 このメスで一刀両断にします。 | |
| ……………あ、段ボール箱が微かに震えてる。 | |
| アスティマ君! 出てくるなら今のうちですよ! | |
| わっわっわ〜! 出ます出ます〜切らないで〜!! | |
| あやーアスティマさんが出てきた! | |
| この小さい箱のどこに収まってたんだ!? | |
| ふふふふふふふふふふ、久しぶりですねアスティマ君。 | |
| はい〜、ハルロードさんも立派なおっぱいで……やっぱり女性にされて怒ってます〜? | |
| いえそのことで怒っているのではありません、性転換を薬だけで行えるというのは非常にすばらしい発明ですよ。 それは誉めてあげます。 | |
| あれ〜? じゃあ、何で怒ってるんですか〜? | |
| 薬が効き始めてから肉体の変形による激痛と体力の激しい消耗! 体にこんなにもの負担を掛けるというのが許せません! 体力の少ないものは死んでしまいます! |
|
| ごめんなさい〜。 もっとちゃんとしたのを作ります〜。 | |
| 今後気を付けるように。 そうそう、それとは別件でお仕置きしてあげるからこっち来なさい。 逃げるなんて考えないように、スピード値は私の方が上ですからね。 | |
| え〜ん、そんな〜。 | |
| スピードって……ハルロードさんはいったいいくつあるんだ? オレのスピード値は150ぐらいだと思ったけど |
|
| アスティマ君が750ほど、私は1300ほどですね。 この体になってからスピード値が300も増えましたよ。 | |
| 1300!? まともに戦闘したらオレの剣なんかかすりもしないんじゃないか!? | |
| あぁ、そうだ。 エリーナ君もアスティマ君にお仕置きいますか? 普段アスティマ君になにかしらやられているのではないですか? 仕返しできますよ。 | |
| 仕返しねー……。 オレの性じゃないからいいや。 | |
| でも何をするのか見てみたい気もするな。 | |
| あたしも見たいかな〜〜〜。 あはは。 | |
| じゃあこちらの部屋に来てください。 ……む? エリーナ君、何をしているのですか? |
|
| いや、ちょっと、アスティマが入っていた段ボール箱に入れるかなーと思って。 よくこんな小さいのに入っていたな〜胸しか入らないや。 さ、行こう行こう。 |
|
| ハルロード達4人は別の部屋に出ていった。 | |
| …あたしは…なにしようかしら。 とりあえず寝ようかな。 おやすみ〜。 |