| ふぃ〜〜〜やっと10冊読み終わった〜〜〜。(3回ほど前の話の続き) | |
| それにしても……この1冊はいったい…………? | |
| 「人体の限界 乳房編」………先に本のタイトルを見ておくべきだったわ。 まるっきり乳房拷問じゃないのこれ。 |
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| しっかし、誰がこんな本を作ったのかしら。 | |
| ルシーアはパラパラと本の著作者を捜す…。 | |
| あったあった、………作ったのアスティマだ。 なんか納得。 | |
| とりあえず医学の知識も少し付いたしアスティマに返そうっと。 | |
| ルシーアは自分の部屋を出て事務所に向かう……途中で床が赤黒く濡れているのに気がついた。 | |
| ………………………血? | |
| 何この量の血は……。 この部屋から? | |
| 血が流れてきている部屋のドアには立入禁止の札がついていた。 ルシーアがドアを開けようとしたとたん、ドアがひとりでに開いて………中から血だらけのアスティマが出てきた。 | |
| ふぅ、疲れた〜。 | |
| あ、あんた何やってるのよ。 | |
| あら〜ルシーアちゃん、おひさ〜。 ちょっと手術してたんだけど予想以上の出血でね〜。 |
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| まったく、いきなり呼び出されて「自分の手に負えなくなったから手伝ってくれ」なんて言うから来てみれば、無茶な手術して…今後しないように、いいね!? | |
| ごめんなさい〜。 | |
| (……………この人がハルロードさんか〜。) | |
| ん? 君は…ルシーア君か、アスティマがいろいろ迷惑かけているようだね。 これからも迷惑かけるだろうが、よろしく頼むよ。 |
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| え? あ、ハイ! | |
| じゃ、私は急いで仕事に戻らねばならないのでこれで失礼する。 | |
| ハ〜イ、ありがとうございました〜。 | |
| ……………。 | |
| ちょっと〜なに呆けているのよ〜。 | |
| えっ、いや…噂と違うなーと思って。 全然「キチ○イドクター」って感じじゃないわよ。 |
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| ハルロードさんは普段はすっごくいい人だよ〜。 研究に没頭しすぎると性格が180度以上変わるけど〜。 | |
| ふーん、そうだったんだ。 あーそうそう、本全部読んだから返すね。 | |
| あーえーっと、事務所のあたしの机に置いておいて〜。 この状態じゃ受け取れない〜。 |
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| あ、そっか。 じゃああたしは事務所に行くわね。 お風呂入ってきたら? | |
| ん、ここの後片付けしたらそうする〜。 じゃあね〜。 | |
| ………そういえば誰の手術してたんだろ? |